24時間換気システムはシックハウス対策

2011.10.14

騒音と排気ガスの発生源となる幹線道路の近くに位置するマンション・チラシのキャッチコピー。「24時間低風量換気システム窓を開けなくても各居室を換気できます。気密性の高いマンションで湿気やカビ、シックハウス対策にも役立ちます」。幹線道路沿いのマンションとなると、たしかに「窓を開けなくても各居室を換気」できる24時間換気システムは不可欠だろう。でも、窓を開けなくてもすむように24時間換気システムが設置されているわけではない。本来的には、シックハウスによる健康被害を避けるために、確実に換気させる装置として24時間換気システムの設置が法律で義務付けられているのだ(改正建築基準法により2003年7月1日施行)。では、シックハウスとは何なのか?化学物質によって室内空気が汚染された建物のこと。化学物質の発生源は、建材、施工材(現場で使う接着材や塗料)、暖房器具、家庭用品などだ。天然素材であれば化学物資を出さないかといえば、そうともいえない。天然のムク材からテンペル類というVOC(揮発性有機化合物)だけでなく、ホルムアルデヒドも放散されている。臭いのきついヒバやヒノキの内装材を好む人がいるが、化学物質の放散量の多い部屋という意識はないだろう。24時間稼動する換気システムという機械装置に支えられた住居に住まうことは、とてもやるせないが、都会のマンション生活者の健康にはいいようだ。電気代は、365日換気扇を回しても5000円にも満たないので、それほど気にする必要はないだろう。ただ、窓を閉めて24時間換気システムを稼動させていると、たとえフィルター機能付きの給気口を設けていても、DEP(ディーゼルエンジンから排出される粒子状物質)を完全に除去しきれないので、給気口周辺の内壁面が汚れる恐れがある。

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