建て替え推進派が七四%になった

2011.11.18

桃山台第二団地では、建築士や弁護士に、理系の大学教授らの「将来計画専門委員会」が、再び活発に動き出した。コスモス(当時リクルートコスモス)に建て替えシミュレーションの試算を依頼し、結果が九九年に発表される。Sさん夫妻ら一般住民は「ボス連中の酔狂な夢物語が始まった」と意に介さなかったが、団地では地殻変動が起きていた。専門委員会は、数あるデベロッパーのなかで、なぜかコスモスにシミュレーションを任せている。

[注目サイト]
春日市の新築マンション一覧
[詳細]
高崎市の新築マンション一覧
[詳細]
一宮市の土地一覧
[詳細]
八幡市の新築一戸建て一覧
[詳細]
泉南市の新築一戸建て一覧
[詳細]

その詳しい説明は行なわれてない。地縁や血縁、あるいは子どもを介した「教育縁」で多数派は、形成されていく。「わが家で末永く暮らしたい」という素朴で、正当な要求は、じわじわと少数の崖っぷちへと追いやられていく。翌年、専門委員会は所有者を対象に「住まいに関するアンケート」を実施した。いよいよ団地内「回診」喚起が始まる。アンケートの回収率八六・五%で、そのなかの八五%が「建て替え推進せよ」。つまり全住民の七四%が賛意を表したわけだが、管理組合の広報誌には「平均八五%で『建て替え推進せよ』との意見があった」と掲載されている。〇一年、管理組合と専門委員会は、コスモスを含む十社に「基本設計プラン提案」を依頼する。その後も意向調査などが行なわれ、気運が高められる。〇二年には吹田市の「千里ニュータウン再生ビジョン」の事業調査を担当する市浦都市開発が、団地のコンサルタントに選ばれた。〇三年、コスモスが晴れて「事業協力予定者」に選定され、役者が揃う。吹田市は、市浦、コスモスと連絡をとり、主要な役割を果たすことになる。